今月の映画

チャーリー…と思ったら立ち見!というので途方に暮れていたらファンタスティックフォーが始まっていたのでそちらへ。
(チャーリーと比べ、宣伝少ねぇ…)
ちなみに当日はそういえばレディースディでした!
いつもは閑古鳥なのに…くそー!
でも、あちこち潰れてるから、こういう日も必要なのよねん…

で、ファンタスティックフォー(以下F4)のお話に入りますが

一番カッコ良かったのはSIN CITYの予告でした!…という毎度おなじみのオチは後にして…
ワタクシ、マーベル系は得意ではアリマセン。
まあ、スパイディーだのX-MENだのはさておくとしても、F4はかなり不得意分野です。
それこそ、アレックス・ロス位しか見たことありません。
ちなみに個人的にDCはジャンプ、マーベルはサンデーだと思っています。
そんな訳で、前回のバッツ@不消化映画と違い、先入観も前程知識もさほどない状態でGOです。

http://www.foxjapan.com/movies/f4/

優秀な科学者、リードは親友で宇宙飛行士のベンと共に野心的な実業家ビクターの元へ、彼の持つ宇宙ステーションでの宇宙嵐の実験と、資金援助を申し込みに行く。
そこにはかつてのリードの恋人で、彼女自身も科学者のスーがいた。
リードの借金難や、NASAで実験計画を拒まれた事をほのめかすビクターに、ベンは彼が手を回したのだと推測するが、リードは彼との契約にOKを出した。
ビクターはステーションまでの飛行にスーの弟、ジョニーを起用するが、彼はベンの下部下で、折り紙付きの問題児だった。

リードとベン、ジョニー、そしてスーとビクターはステーションで宇宙嵐の実験に取り掛かる。
ビクターはその中でスーに結婚を申し込んでいた。
だが、リードの計算よりも早く嵐が到来。リードは中止を提案するがビクターは受け入れなかった。
実験で船外に出ていたベン、それをサポートしていたリードとジョニー。そしてスーとビクターは宇宙嵐を全身に受け、次に目覚めたときは全員がベットの上に居た。

まず、まだ精密検査の途中だというのに病院を抜け出したジョニーに変化が訪れた。
スノーボードでのヘリ・スキーの最中に自分の体が無意識に燃え出したのだ。
次にレストランで二人の関係の会話で興奮したスーの体が透明になり、驚いたリードが咄嗟に伸ばした手が異様に伸びた。
体調不良を訴えていたベンは全身が岩のように変化し、そのまま元に戻らなくなってしまう。
怪物のようになってしまったベンは恐怖に陥り、妻の下へ逃走するが、妻は彼の姿を見てパニックになってしまう。
傷心のベンはマンハッタン・ブリッジで自殺しようとする男を助けるが、恐慌した男と通行人で大パニックとなり、多重衝突事故が起こってしまう。
ベンを探しに駆けつけたリード、スー、ジョニーはそれぞれの能力で人助けをし、危険人物として警官から銃をつきつけられたベンもまた、人々から拍手で称えられる。
超能力を持つヒーローとしてインタビューを受ける事に大ノリなジョニーを他所に、リードは自分たちは被害者で、元に戻る研究を行う、と伝える。
その頃実験の失敗からビクターは事業の経営危機と闘っていた。
次々と手を引く銀行を留めることもできず、結婚を申し込んだはずのスーの気持ちはリードへと向かい、4人はヒーローとして祭り上げられている。
そして、ビクターもまた、自分自身の体に異常を感じていた。全身が徐々に金属質に覆われていき、電気を自在に操るのだ。
その力を授かり物だと感じた彼の怒りは4人へと向かっていった。

リード・リチャーズことゴム人間のMrファンタスティックは、ランスロットです。
でも、どっちかっていうと、捨て犬保護の所長の方です。
どう転んでもヲタクっぽい役の人ですが、ランスロットからの転身がナイスです。
スーはダークエンジェルのおねーちゃん。スーってセレブもビックリな美形キャラなんですが、えらく親しみやすい顔に変貌。まあ、ジョニーの姐だからいっか。
ジョニー役の人は知らないです;コミカルでノリノリなヒューマン・トーチをぴったり演じています。ヒューマン・トーチっていえば、サブマリナーとの闘いからの云々ですが、(ああいうヒーローとヴィランの境界の曖昧さと、超人と一般人の深い溝の展開は好きです)まあ、そういう具合はございません。
さてさて、問題のザ・シング!(この役者も知りませんが)今回一番カッコイイのはザ・シングでしょう!
男気に溢れ、正義感に燃え、対アクシンデントの反射神経もよし。リーダーがビヨーンで、ビジュアル的にかっちょいいトーチが例のノリでは、美味しいのはシングでしょうがない。

しかし、このF4。あまりにもこじんまりまとまってしまいました。
別に「ヒーロー」ではなく、単なる自業自得の被害者で、尚且つ自分たちが引き起こした問題を片付けているだけです。
自覚的に正義の行いを行うのはベンだけですが、それだって無二の親友を救う為であって、別にヒーロー行為ではありません。
なんだか、クレヨンしんちゃん的な大騒ぎです。
それは良しとしても、こんな4人をヒーローだと持ち上げるNYの人間って…ただのお祭り好き、フリーク好きとしか思えません。ほうっておいてやれよ、と。

結局、ロスの描くように(典型的)アメリカ人って、こういう「異端者」は石を投げるか持ち上げるかの両極端で、ヒーローと言えど芸能人と同じ、なんですよね。(カリスマ主婦だのカリスマアイコンだの、出ては消えの繰り返しですから)
日本人的な「見ない振りでアイデンティティを尊ぶ」人々なら、彼らは被害者どまりでしたでしょう。

それに、悪役であるドゥームがまるで薄い。ほとんど展開はスパイダーマンのグリーンゴブリンな訳ですが、グリーンゴブリンが悲劇的な変貌を遂げたのに対して、ドゥームは小粒な嫌キャラが小粒に悪行をこなし、小粒に復讐する、という、ヒーローだけでなく悪役もこじんまりしております。(やられかたもビックリするくらいあっさり)

自分はF4はあんまり知らないし、思い入れもないですが、ファンの方はこのこじんまりっぷりはどうなんでしょう?
これこそF4!なんでしょうか。


さてさて本題のSIN CITYです。(おい)
ワタクシの中で2大エロい親父なミッキー・ロークブルース・ウィルスなんで、これは見ないハズがない!、と。
で、予告がまたブっとんでて、


うっわ!まんまフランクミラー!


って感じなんですよ。
ハニメーションみたいな(笑)
スタイリッシュか、ダサダサヲタクの自己満足か、
どっちに転ぶか愉しみです。


書き忘れ

お久しぶり、テリー・ギリアムのブラザー・グリムも請ご期待!です
マクファーレン、飛びつかんのん?