バットマン・ビギンズ

えー。
まず。
これはイヤーワンとは全く持って関係ありません。
だから、当然フランク・ミラーも関係なければ、なんだったらボブ・ケインも関係なくてもいいです。
なぜなら、おニューなバットマンだからです。
といっても、ティム・バートン節猫まっしぐらの1,2作のような独自の世界観もなければ、
3,4みたいにトコトンキャラを突っ走らせちゃった(ある意味)凄さもありません。
すっごく、普通に平坦なバットマンです。
…なんていうか、リーフ読んでて、ああ、今回のイシュー、ペンシラーとかインカーはまあまあなのに
ライターが全然自分のビジョンないんだよねえ、ダラダラだぁ、って感じでしょうか。


っていうか、監督だか脚本だかその両方だか
バットマン、読んでるのか!?


まず第一に観客をビックリさせるのがアルフレッドでしょう。
ルフレッドと言えば、嫌味!有能な執事にて、何よりも冴え渡る嫌味!
その嫌味はまさしく的を射て、おべんちゃらや同意や忠告の何倍も素晴らしいのです。
はい、まずあなたの「アルフレッド」を消し去ってください。
容姿だけではなく、中身も全くアルフレッドではありません。
そもそもが、シリーズ通してアルフレッドはアルフレッドでした。
バットマンが引きこもりでやけにいい人でも、何故か会社では有能で、プレイボーイは外しっぱなしでも
小児科のお医者さんにしか見えなくても
それでも、アルフレッドはそこに居て、粋な嫌味でブルース様を演出してくれたもんです。
さよなら。僕のアルフレッド(滂沱)
これまでもキャラクターが決まり切らないブルースではなく、アルフレッドこそがブルース・ウェインを表現してきたといっても過言ではない以上、
ルフレッドの出ていないこの映画はバットマンじゃありえません。

終わり