格闘技

格闘技は好きである。
といっても、K1世代で、アンディ・フグにワクワクした輩である。
昔からの格闘技と言われるモンにはほとんど興味がない。
プロレスは単なるパフォーマンスにしか見えないし。
(むしろハッスルの方がパフォーマンスとしては男らしいんじゃないか?)
ボクシングはまともに面白い試合を見たことがない。

テコンドーは面白い試合に出会えたのでOK。

で、ボクシングにしろプロレスにしろ、素人はKOを期待するから現実離れしていて結果面白くないんだ、というお説をいただいた事がある。
プロは避けて、防いでナンボ、そうそうKOなんざねえんだよ、と。
そりゃそうだ。

格闘技の何倍もモータースポーツが好きな自分は一度、サーキットに連れがモータースポーツに興味ない、と明言する彼女と一緒に来て観戦した事があった。
30分もして、おもむろにその女性が
「ねえ、つまんないよ。もっとぶつかったり事故ったり炎上しないの?」
と言い出したとき、寒気がするやらムカつくやらでその場を去った事があった。
一体この女は、あの車の中に何が入ってるんだと思ってるんだ?とビックリしたもんだ。

けど、面白い試合=KOを期待している自分もおそらく根っこは同じもんなんだろうな。


で、KOじゃなくても、面白い試合っていうのはある。
要は「格闘家魂」みたいなモンを感じるエンターティメント性があるものだ。
アンディ・フグなんぞは、それが非常に良かった。
負けても、次には勝つ。必ず勝つ。
怪獣王子(佐竹)が消えたのも、そうした「格闘家」らしいストイックさからかけ離れてしまったからだ。


全盛期の佐竹は好きだった。
K1から離れても、気さくな性格は好感が持てた。
だが、あのぶよんぶよんの体でリングに戻った時点で、もう終わりである。
いや、それならまだよかった。
むしろ、タレントに転向した(あるいは半分タレントの)格闘家には、リングはそうでなくてはならない、とすっきりしたものだ。
なのに、彼は更に何ら変化の無いまま負けを越した。
今で言う曙状態。
噛ませ犬にしてもあんまりである。


求めているのは強さや伝説ではない。
格闘家らしさ、というのは本郷猛のような物だ。
おそらくマンガっぽい、子供っぽい、下らないものだ。
でも、そこに人は感動し、魅了される。
亀田興毅なんぞ論外である。
親父ギャグのごとき大阪トークはさておくにしろ
彼(等親子)は「格闘家」ではない。


ヤンキー崩れのキャラクターをもてはやすこのご時世では
心技一体。
己に厳しく、相手に礼を尽くす。
そうした本物の「格闘家」は死に体なのだろうか。


そういえば朝青龍もヤンキー崩れだ。でも彼の場合外人だから、そうした格闘家のナンタルか、なんて知らなくってもしゃーない。
んでも、同じ外国人の琴欧州はそこんとこキチンと出来ているのだから、国籍や育ちは関係ないのかもしれん。


そりゃ、そんなもんマスコミ向けのパフォーマンスだよ、どっちも同じだよ、と言うかもしれない。
でも、たまにはそういうナンパな奴らより硬派な戦いを楽しみたいんだよ。
それが幻だったとしてもネ。



3/10追記

ガッツ石松っていうと伝説ばっかが浮かんでアレなんだけども

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060310&a=20060310-00000055-nks-spo


彼も1度負けた方がいい。負けて得るものもある


おおー!格闘家ライクな台詞!ぜひ見習って欲しい!>調子にのりすぎな亀田一家

で、でもガッツ石松だしな
やや不安が