人の振り見てナントカ

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もう終った質問だし、そもそも質問者本人が他人の意見をどこまで必要としているのか(本当の意味で必要=否定も別視点も意見や解決策として受け入れられるか)というのが非常にあやしいというのが浮き彫りにされるのがはてなだったりもするのだけれど(笑)
なんだか、この質問はあまりにも自分的にタイムリーだったりするのでもう少し日記に書いてみる。

※質問者さんのブログ「Questionのまとめ」より参照

1:自分が作りたいソフトを作っていない。
2:要件定義などの全部ではなく「要求仕様toプログラム」コンバータの仕事が多かった。
3:「やらされる仕事」ばかりで満足感がない
4:仕事がよくない。PC等の機材は良いのですが、人間関係はMAXで最悪です。*1


1>こればっかはちと無理かもしれない(苦笑)
好きなソフト(だけ)を作るなら、趣味で自作か、あるいは会社を(更にはプロジェクト単位で)選ばなきゃならないから。
よほど優秀で、コネも豊富じゃなきゃ無理だ。
ただ、私がSEになって駆け出しの頃、客先へヒアリングに行った時、営業に
「仕様も見積りもまだなのに、作る事前提に話すなバカ」とこっぴどく怒られた事がある。
その時ヒアリングしたユーザの構想は、仕様という観点では滅茶苦茶で(そりゃそうだ。素人なんだから)
自分はどうにかしてそれをシステム化させようと、突っ込んだ打ち合わせをした。
営業から怒られたとおり、もう「これ、作る!」という姿勢丸見えで。
質問者さんの立場からは難しいのかもしれないけれど、「他人の欲しいソフト=自分が作りたいソフト」という構図になるのは、さほど難しくもない気がするのだ。
相手が素人なら尚更。玄人でも、匙投げたシステム化をやる、というのはかなり快感が伴う。
システム全体でもいい。プログラム単体でもいい。
むしろ、こういう快感は、100%自分が作りたいだけのソフトじゃないからこそ、得られる物だ。
相手は、誰でもいい、自分が加えられる付加価値の認識が、仕事の快感に伴うのだから。

ちなみに、システム化は、半分くらいしかできなかった(苦笑)
でも、ユーザ印象はすこぶる好評。予算さえ下りてればあれが実現れば…!って悔しがられたのが、本当に嬉しい。

2・3>要求仕様は完璧か?
質問者さんがスキルアップを目指す理由に、「要件定義の出戻り」があったけど、
これ、実際に体験しているからこその要求であり、不満なんじゃなかろうか。
1と同じになるんだけれども、自分は仕様を考えているのが人間である限り。
更にはそこに複数の手が掛かる以上、戻りは存在すると思う。
ついでに言うならバグゼロを(希望でも)公言するような人間は信じない派だ。
仕様漏れ・ミスが何故起こるのか、というと、1のようなヒアリングに漏れやズレがあったからだったり、
システム化するに当たって、どうしても避けて通れない(データ化、あるいは言語、環境の選定で)場合の利用者と提供者の歩み寄りの曖昧さ・確定不足だったりだ。

SEという立場上、本当の意味での「プログラマー」の苦悩というのは、理解しきっていないかもしれない。
だって、自分が作れないような仕様は他人に出さないから。
それでも、自分が作った要件や詳細仕様に、作り手から突っ込まれると、「おおっ!」と思う事も多い。
「そんな考え方もあるのか」やら「コーディング上、そういう問題があるなら、ここは見直すか」とか「あっ、やべぇ。この仕様おかしいじゃん」(笑)とか
プログラマーの言葉で仕様を見直す事もある。
そんな時、すごく尊敬する。一緒に仕事ができる事が嬉しくなる。つーか、ヌけててすんません(笑)

が、逆にそのツッコミがシステム全体や、そもそものユーザ要件を理解していないからこその事もある。
勿論作り手の好みだったりもする(どこでエラートラップをかけて、どう表現するかとか)
そういう時に、ちゃんと「技術者として」成長している人は、活発に意見がやりとりできる。
問題は、「技術はあるが聞く耳を持たない」人だ。
自分はできるだけ人を尊重しよう、ってキモに命じている方だけど、
正直「説明しても聞く耳持てないんだったら、仕様にそってプログラムだけ作ってろよ」とうんざりするプログラマーもいる。
大概そういう人は、システムの全体像を見ようとしない。プログラムやシステム化が、使い手が納得・満足してナンボだ、という部分に無頓着だ。

そもそも、SE(管理者)->プログラマーじゃない。SE<->プログラマーなんだから、作り手からツッコミができるはず。
いや、しなきゃいけないはず。職人ならね。
けど、それが4につながる部分なのかもしれない。

4はね〜。
自分も機材もX人間関係もXという時代を何遍も経験してきた。
けれど、1〜3みたく、己の力量と積極性でどーにもならないのが、4だ。
質問者さんも分かってるから自分を変えようとしてるんだと思うけど…本当に他人は変わらないよ。
こればっかりは、本当に勇気と根性がいる。
辞めちゃうのが一番楽だよねー。(笑)

単にスキキライ、的なだけの人間関係の悪さなら、そこは社会人としてガンバレとしか言えない。
相手を尊重して技術者として対すれば、技術としては返ってくるはずだから。
問題は、仕事をしていく上で(プロジェクトを進める)その人間関係の不味さが影響を及ぼしてくる場合だ。
多分、そうなると、技術者だからこそ黙っていられなくなって、余計ギスギスしてきて…という繰り返しが起きてくると思う。
そうなったら、(自分の意見や立場が正論であるならば)組織を飛び越して問題点をオープンにする必要がある。
これは、すごい諸刃の行為だ。
ぶっちゃけ、技術者としても責任感があって、プロジェクトを完了させたい(プログラム単体でもいい)という気持ちがなきゃできない。
下手すれば正論をぶった挙句、自分が退職に追い込まれる。

けど、「仕事(プログラムを作る事)が好き」というのは、そういう事だと思う。
不満一杯、でもメシの為に仕事は辞められない、だから波風立てない…
そういう立場でしか仕事をしなければ、仕事も職場も、それだけの価値しか与えてくれない。

これ言って辞めるなら本望!くらい、職場完全、技術改善で、バリバリ行動してみるべきじゃないかな。
それで改善できなきゃ、見捨てる事ができるでしょ?会社も職場も仕事も。

月並みだけどさ。人生一回しかないんだから。
今の日本、死にたくても死ねないようになってるしね(笑)
続けるのも辞めるのも、どうせ大変なんだから。


あー、もう長いな。
この長いのも愛よ、愛!
長く語れないのは愛のない証拠!読めないのも愛のない証拠!
文章力?知った事っちゃねーや。
技術者は上手い事くっちゃべってたらむしろ異端なんだ。そんなヤツぁ営業にいけ。

いや、最小限の言葉で納得させられるような人間が一番いいんだけどな。
目指せ前原健一郎。>何