デ・ニーロはイイ

たまには映画批評なんかを。

ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ

何しろ、最近流行りすぎる代物で、ヒネリがいまひとつ足らない。
ハリウッドは、いまだ「起承転->ドタバタおっかけっこ->結」のドロ沼から這い出れないのだろうか?

ロバート・デニーロ演ずる心理学者ディビットが妻の自殺を機に精神的に不安定になってしまった娘エミリーのため郊外へ引っ越す。
そこでエミリー(ダコタ・ファニング)は「チャーリー」という「友達」と出会い「かくれんぼ」を始める。
見えない友人「チャーリー」はディビットへの異様な嫌がらせをエスカレートさせ、遂にはディビットにできた新しい知人を殺害するまでに…。

ここまで読んだだけでオチが分かる方もいると思われます。
ええ、まんまです。

良いところといえば、デニーロ、がんばってます。
「役を演じる」役者さんだなぁ、とつくづく思えます。
が、どうにもデニーロ的ではない役を無理にしている=他の役者の真似をしている、という感じに見えて仕方ありません。
なんか、必死で役作りしてても役作りしてるのが丸見えなロビン・ウィリアムズみたい。
正直、トミー・リー・ジョーンズの方がよかったです。
まあ、何をやっても同じなアル・パチーノよかずっと好感が持てます。

あと、何かと話題のダコタ・ファニングですが…まあ、別に…;
「アイアム・サム」でもなんだか分かりづらい「顔」演技をする子供だなぁ、と思いましたが(ヒネてんのか、分かりにくい=自然なのか…)
今度アリスを演じるそうで。ある意味ハマってるんじゃないでしょうか。

そしてそして、異彩を放ってるのがファムケ・ヤンセン。我らがジーンです。
なんか、アカンよ〜。
ボーっとしたドタドタ親父とうすら〜っとした娘の間にモデル体系でオーラはなっちゃ(^^;)
彼女が襲われるときのシルエットなんてえらい美しくって、場違いすぎ。
最初サンドラ・ブロックと区別がつきませんでしたが、今も怪しいです。


で、映画の批評に戻ると、複線貼りすぎで回収しきっていない上にお決まりのパターン、という最悪の状態です。
原作があるわけではなさそうなので、ただただ下手!としか評せません。
せめて10年前に出ていれば良かったかも。